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留学編

このプログラムに参加した理由・きっかけは?

私は母国であるインドネシアで、薬品化学を専門とする大学教員として働いていました。母国大学と富山大学は学術協定を結んでおり、2011年に研修のために富山大学を訪れた際にこのプログラムのことを紹介していただきました。富山大学は、漢方薬の伝統校としてインドネシアでも有名でしたし、研究室ではインドネシアの伝統薬と合成化学の両方の知識が得られる点に大変魅力を感じ参加を決意しました。

母国大学と富山大学との学びの違いはありましたか?

富山大学の教育体系はインドネシアとよく似ています。ただし多数の研究室がそれぞれの研究分野を特定し、より専門性の高い研究を行う点は母国とは異なります。例えば私が今学んでいる生体認識化学は母国ではそれほど知られていません。また、先端的な研究に対応できる高度な設備が整っている点も富山大学の特長だと思います。

プログラム参加により成長を感じる部分はありますか?

大学の講義や実習では、私自身の研究領域だけでなく周辺分野の研究領域まで学ぶことができましたし、インターンシップでは、薬の生産に関連する技術と経験を得ることができました。このプログラムに参加したことで習得した多くの新しい知識やノウハウ・経験を、母国にいる私の生徒たちに伝えたいと思います。

インターンシップ編

インターンシップ先と研修期間、具体的な就業内容を教えてください!

インターンシップ先:
テイカ製薬株式会社
研修期間:
2013年10月7日~10月18日
内容:
製剤開発、品質管理
インターンシップ先:
株式会社廣貫堂
研修期間:
2013年10月21日~11月15日
内容:
製剤開発、品質管理

感銘を受けたことなど、印象に残ったエピソードがあれば教えてください!

インターンシップでもっとも印象的だったことは、日本の製薬企業では実験室規模の研究所で、生薬(自然薬)と合成した原薬とを配合して錠剤、顆粒、丸剤、ゼリー、点眼薬などの医薬品を製造していることでした。これは、インドネシアで製造されている医薬品や西洋薬とは異なり、日本の薬文化を実体験として理解することができました。また、最新技術と高度な設備をフルに活かした生産・品質管理体制にも驚嘆しました。

仕事や就職に対する考え方の変化はありましたか?

テイカ製薬(株)での貼付剤、点眼薬の製造開発・品質管理研修や、(株)廣貫堂での和漢薬の錠剤開発研修で得たスキルは、製薬会社で実際に活用できるものです。私はインドネシアで大学教員として働いていますので、これらのスキルを母国に持ち帰り、自らの実体験に基づく知識やノウハウとして今後の学生指導に役立てたいと思います。

インターンシップ先で身についた力はありましたか?

短い期間ではありましたが、インターンシップを通して多くのことを学びました。富山大学での講義や研究と並行して、企業の現場で薬の製造方法や製造過程、製剤後の医薬品の品質管理システムなどの実体験を積めたことは私にとって非常に有益な経験となりました。またこれらの業務が、標準的な操作手順(SOP)に基づき実施されていることを知れたのも収穫の一つです。

将来の夢や目標について教えてください!

富山大学卒業後はインドネシアに戻り、薬品化学の専門教員を続けます。そして将来的には、ポスドク(Post Doctor・博士取得後研究員)として、世界を舞台に活動できる研究者になることが目標です。また、富山大学薬学部の高度な学術環境を次の世代へ伝え、母国の学生を多く留学させることができれば幸いです。

インターンシップ先の先輩の声

指導者からの学生へのメッセージ

インターンシップ先の先輩の声

指導者からの学生へのメッセージ

富山編(日本)

富山(日本)の魅力は?

小都市である富山は、静かで非常に住みやすい便利な街です。交通機関も整備されており学習するにも最適の場所だと感じています。また富山に限らず日本には四季があるのも魅力です。季節ごとに趣が異なる日本の美しい自然景観を、母国の学生たちにも一度見せてあげたいです。

富山(日本)の好きなものは?

私は都市を囲む立山連峰の景色、そして富山湾の宝石と呼ばれるシロエビや寒ブリなどとても美味しいシーフードがある富山が大好きです。また様々な場面で私をサポートしてくださるホスピタリティー精神をもった日本人も大好きです。

富山(日本)のお気に入りの場所は?

富山には景色の素晴らしい観光地がたくさんあります。その中でも今までに訪れた最も印象深い場所は、“雪の壁”を見られる立山です。富山以外にも京都の古い街並やお寺も訪れ感銘を受けました。ただし、暮らすという点においては、富山がベストだと感じています。

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