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留学編

このプログラムに参加した理由・きっかけは?

私は中国の山東大学の修士課程で薬物化学を専攻しており、卒業の際に富山大学の“和漢薬領域を基盤とした高度職業人育成事業”のことを知りました。くすりの産地として有名な富山県、そして世界的にも有名な薬科大学である富山大学で、興味がある「天然物の全合成」の学びを追究したいという想いからこのプログラムへの参加を決意しました。また、博士課程在学中に富山県内の病院や製薬会社で研修を受けられるという点も大変魅力的に感じました。

母国大学と富山大学との学びの違いはありましたか?

母国大学では、薬物化学全般を幅広く学びました。一方富山大学では、薬物化学の中でも「天然物の全合成」に焦点を当て、基礎知識の掌握を目標に日々実験や研究に励んでいます。月曜日から金曜日は、「有機化学」の勉強と自分の研究テーマに関する実験。土曜日の午前は、留学生皆で英語の勉強会、午後に有機化学セミナー。これが私の現在のスケジュールです。最新の設備や留学生に対するサポートが十分に整った環境下で毎日多くのことを学び、とても充実した日々を過ごしています。

プログラム参加により成長を感じる部分はありますか?

現在専攻している「天然物の全合成」は非常に専門的で難しい学問ですが、研究室の先生の親身な指導の下、日々技能の向上を実感しています。また、研究仲間との学術交流やインターンシップ先でのコミュニケーションを通して日本語もかなり上達しました。このプログラムでの経験一つひとつを将来に活かせるよう、残りの大学生活を精力的に過ごしたいです。

インターンシップ編

インターンシップ先と研修期間、具体的な就業内容を教えてください!

インターンシップ先:
富山県立中央病院 薬剤部
研修期間:
2013年12月2日~2014年1月17日
内容:
薬剤の調剤(内服薬、外用薬、注射薬、和漢薬など)、院内製剤の調製、高カロリー輸液の無菌調製、病棟活動、服薬指導、電子カルテ操作。

感銘を受けたことなど、印象に残ったエピソードがあれば教えてください!

最も印象的だったのは、患者様を第一に考える日本の医療環境についてです。例えば富山県立中央病院では、患者様が使用する駐車場は病院の近くに設けられ、ドクターや薬剤師が使用する駐車場は病院から遠い場所に設けられています。また、ご年配の方に対して薬の服用方法をとても丁寧に説明されます。このような患者様を敬う考え方は、中国にぜひ持ち帰り広めたいと思います。

仕事や就職に対する考え方の変化はありましたか?

私の夢は、新しい医薬品を開発する研究者になることです。インターンシップ先で実際に患者様と触れ合えたことで、この想いがより強くなりました。中でも特に興味をもっている抗がん剤分野において、副作用が少なく安全な薬を開発し患者様の苦しみを軽減したいです。

インターンシップ先で身についた力はありましたか?

インターンシップを開始して2週間程しか経っていませんが、この短い期間でも実際に薬剤師が行う業務内容(内服薬、外用薬などの調剤)や薬剤部の組織等を身をもって理解できました。私はまだ日本語が流暢ではありませんが、富山県立中央病院の皆さんは親切な方ばかりで、私の質問に対して理解できるまでゆっくりと丁寧に説明してくださいます。特に担当の先生とは業務内容以外の話をする機会も多く、日々多くのことを学んでいます。

将来の夢や目標について教えてください!

富山大学を卒業した後は中国に戻り、薬剤の開発者として働くことを目標としています。大学で得た高度な知識とインターンシップ先で体験した最先端の医療制度を活用しながら、安全な薬剤を開発したいです。そのためにもまだまだ勉強すべきことがたくさんあります。

インターンシップ先の先輩の声

指導者からの学生へのメッセージ

富山編(日本)

富山(日本)の魅力は?

富山に限らず日本は自然の美しさが魅力です。研究室の先生や仲間達と、砺波の「チューリップ公園」や石川県・能登半島の「のとじま水族館」、岐阜県の「白川郷」など多くの観光地を訪れました。どこも大変景観が美しく、各地でいただいた名産料理も絶品でした。

富山(日本)の好きなものは?

日本の食べ物はどれも美味しくて大好きです。特に富山は魚介が新鮮なので、お寿司やお刺身が本当に美味しいです。また日本文化の一つである銭湯も、身体が疲れている時に友人と度々利用しています。非常にリラックスできて良いですね。

富山(日本)のお気に入りの場所は?

日本の美しい自然環境の中でも特に立山がお気に入りです。立山室堂ターミナル付近の道路の両側にできる10~20mに及ぶ高さの雪の大壁は「雪の大谷」と呼ばれており圧巻の景観です。中国ではこのような景色を見たことがありません。

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