第56回同期会 (第56回生)

2015年11月14〜15日

 我々同期会は昭和44年卒業以降富山を中心にほぼ4年毎に開催し、60歳以降からは2年ごとに開催している。今回は晩秋の奈良飛鳥・山の辺の道散策として11月14日(土)15日(日)の絶好の季節に、橿原ロイヤルホテルに男性12名、女性14名(他1名は宴会のみ参加)が集合した。

 14日午後から総勢26名は、まず飛鳥美人で有名な「高松塚古墳」に向けて観光バスに乗車後10分程度で到着した。7世紀後半に描かれた彩色壁画で、飛鳥美人のほか青竜・朱雀等の四神が赤や緑・黄色等で描かれ、千五百年以上経過しているが現在でも鮮明であった(本物は現在保存修理中)。次に小雨が降り始めた中、明日香村を通過し川原寺・橘寺を左右に見ながら「石舞台古墳」に向かう。石舞台古墳は7世紀前半に築造され、当時強大な勢力を誇った曽我馬子の墓ではないかと言われる。次は大化の改新の発祥地大和多武峰の「談山神社」で、3千本のカエデの紅葉が有名。小雨が降り続く中、140段の階段を全員軽快な足取りで登り、朱塗りの華麗な社殿や重要文化財の木造十三重塔等を鑑賞した。天気が悪い中で観光を終え、甘樫丘・香久山や藤原京史蹟等を間近に通過してホテルに戻った。

 しばし休憩した後、遅れて来た1名を加えた27名で宴会となり、全員で学生時代の思い出を発表し、楽しかった学生時代に舞い戻った。

 翌日は初代天皇神武天皇を祀っている「橿原神宮」から始まり、早朝ホテルを出発し小雨が降り続く中参拝した。次は強力なパワースポットとして有名な「三輪明神大神神社」にバス30分程度で移動。本神社は本殿がなく三輪山をご神体とし、ご祭神は大物主大神であり、方除、医薬、造酒等人間生活全般の守護神である。毎年4月14日は醸造安全の「酒まつり」で、振る舞い酒が行われており、我々もおいしい樽酒を戴いた。

 ここから、南からの「山の辺の道」に合流し、すぐに「くすり道」を、続いて薬の神様「少彦名命」(俗に神農さん)を祀る「磐座神社」、病気平癒の神を祀る「狭井神社」と続く。「山の辺の道」は、ここから一人がやっと上がり下がりできる狭い山道となり、小雨が降り続く中30分程度で天照大神を祀る「檜原神社」に到着。小休止後「山の辺の道」から別れて急な坂道を麓に下り、3世紀後半築造の「箸墓古墳」(邪馬台国の女王「卑弥呼」の墓か?)を通過して、最も古い創業の「三輪そうめん山本」に全員無事到着し昼食(おいしいにゅうめん)をいただいた。昼食後バスで近鉄八木駅に戻り(車の方はホテルまで)、2年後に富山宇奈月温泉で、また4年後に日光・鬼怒川温泉で 元気に再会できることを楽しみに解散となった。 (吉川和憲 記)