奥田四八会(第48回生)

2016年11月 ~箱根に集う~

 小春日和の11月の箱根に26名(男性17名、女性9名)の同期生が集いました。我々昭和36年卒業生は“奥田四八

会”の名のもとに、2年に1回、富山、首都圏、関西と持ち回りで同期会を開催してきました。前回は昨年の5月に富山・氷見で行いました。その際、喜寿を過ぎて体力の衰えを感じたり、人恋しさが募ったりするので、会う機会を増やすために、1 年に1回の案が出され、議論されました。そして首都圏での今回は、2年にこだわらず「1年半振り」となる紅葉の箱根路に決まりました。初日の11月8日(火)午後に箱根「湯本富士屋ホテル」に集合し、お互いに懐かしげに情報交換したり、 喜んだりしたあとの話題は、やはり来なかった人への思いでした。ある人は本人が、ある人は妻が、ある人は夫が、病気との理由が聞かれ、さすがに喜寿を過ぎると健康の維持が大変なのだと考えさせられました。宴会では、遠方から来た人から順に近況や思い出などを話して頂きました。同期生の思いがけない生い立ちや、知らされていなかった側面などを聞かされ驚ろかされ、楽しい歓談の時間を過ごすことができました。

 翌日の9日(水)は、観光バスに乗り、箱根路の紅葉と美術館の観賞へと向かいました。右側に明星岳、金時山の稜線、前方に渓谷の箱根路は、まだ紅葉の盛りとは言えず、紅葉の走りだとのガイドの説明を聞きながら、「箱根ラリック美術館」に到着。ルネ・ラリックの斬新な発想で話題を集めたジュエリーやガラスの作品、そして後半生に手がけた室内装飾を各自思い思いに観賞。次いでバスは、仙石原のすすきを車窓から眺め、ようやく警戒が解けた大涌谷に向かいました。残念ながら雲がかかり、目的とした雄大な富士山は眺められず、一部の人が黒玉子を買ったのみでした。次の「成川美術館」は、日本画の展示で有名ですが、ここから眺める富士山の方がより有名(?)だとのことでした。しかし、ここでも雲 で富士山を見ることはできませんでした。外に出て芦ノ湖を眺め、10月桜の咲く庭園の散策を楽しんだ人もいました。

 昼食は近くの“絹引の里“ですませ、箱根新道から小田原 に向かい、“鈴廣”にて各自かまぼこ等の土産品を買って一 休み。その後は「小田原城」へ。時間の関係で、修復された天守閣の見学を諦め、折よく前の広場で開かれていた菊花展を観賞し、予定した時間に小田原駅に到着しました。次回の関西地区主催の奥田四八会での再会を約して、互いに別れを惜しみながら解散となりました。

 (熊木健治㊽記)