担当講義
物理薬剤学
授業区分 | 専門教育科目 | 対象学生 | 薬学科、創薬科学科3年 | 開講学期 | 後期 |
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担当教官 | 細谷健一、酒井秀紀、久保義行 | ||||
キーワード | 物理薬剤学、製剤(工)学、日本薬局方、無菌製剤、液状製剤、半固形製剤、固形製剤、ドラッグデリバリーシステム | ||||
一般学習目標 |
「薬剤学」は、生物活性を有し医薬品として用いられる化学物質について、その有効性、安全性、品質を保証し、疾病の予防、診断、治療を目的として使用するための最適投与剤形と投与方法を考究することを目的とした学問である。 講義「物理薬剤学」では、薬物が医薬品として安全かつ有効に使用されるための製剤化の方法と意義を学ぶとともに、薬物体内動態の制御,薬物の作用臓器への標的化を目的とするドラッグデリバリーシステムの概念を習得する。 |
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達成目標 |
1) 製剤の安定性に影響する要因、安定化の方法を列挙し、説明できる。 2) 粒子・粉体の性質を説明できる。 3) 分散系とその安定性を説明できる。 4) 製剤からの拡散・放出とそれに影響を与える要因を列挙し、説明できる。 5) 日本薬局方通則、製剤総則、剤形各論を説明できる。 6) 製剤工程における単位操作と製剤用機器を列挙し、説明できる。 7) 製剤原料と医薬品添加物を列挙し、説明できる。 8) 製剤の試験法と容器試験法を説明できる。 9) ドラッグデリバリーシステムの概念を説明できる。 10) プロドラッグ、吸収改善、放出制御、標的指向化の方法について例を挙げて説明できる。 |
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授業計画 |
第1週 物理薬剤学概論 第2週 日本薬局方製剤総則、一般試験法 第3週 分散系の性質 第4週 製剤材料の物性(1) 第5週 製剤材料の物性(2) 第6週 固形製剤(1) 第7週 固形製剤(2) 第8週 固形製剤(3) 第9週 半固形製剤 第10週 液状製剤(1) 第11週 液状製剤(2) 第12週 その他の製剤 第13週 新しい剤形(1) 第14週 新しい剤形(2) 第15週 新しい剤形(3) |
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履修上の注意 |
当面する薬剤師国家試験はもちろんのこと、将来、薬剤師あるいは医薬品の研究・開発に携わる者にとって必須の知識の修得を目標にしている。 日本薬局方は、国が重要とする医薬品の規格・試験法などを記した公定書であるので、正しい理解が必要となるため復習しておくこと。 項目ごとの小テストに向けて授業ごとの自己学習をすること。 |
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成績評価の方法 | 筆記試験により合否を判定する。 | ||||
教科書・参考書等 | 教科書:辻 彰・河島進編「わかりやすい物理薬剤学」第5版(廣川書店) 参考書:第十六改正日本薬局方 日本薬剤師会編「調剤指針」(薬事日報社) |