若手ファーマバイオフォーラム開催にあたって

 

 この度、日本薬学会の生物系薬学部会主催で、薬理系薬学部会、環境・衛生部会、レギュラトリーサイエンス部会、医療薬科学部会の共催による「第13回次世代を担う若手ファーマバイオフォーラム2014」を、平成26920日(土)、21日(日)の両日、富山国際会議場(富山市)で開催することとなりました。このファーマバイオフォーラムは、大学院生・学部生などの若手研究者が口頭発表の機会を得て、多くの研究者から様々な角度からの質問を受け、それに適切に応対するという大変すばらしい武者修行システムになっており、2002年に東京大学の堅田利明実行委員長が第1回目を開催されてから、すでに13回目を数えるに至っています。私自身も第8回から学生とともに参加させていただき、前途有望な多くの学生の方々と交流の機会も得ることができ、また学生達はモチベーションも得ることができ、感謝しています。実際、このフォーラムを経験してからアカデミアや企業で活躍をされている方も増えてきております。

 

 ここ数年は、薬学部の6年制の導入に伴う薬学科生の研究への取組み方という、生物系部会にとっても新たな課題が出現しておりますが、同じような状況の複数の大学の教員が一同に介して、議論かつ相談できる機会としても大変貴重だと考えています。また、最近になって研究の進め方、記録の取り方、論文の書き方などで、コンピューターやソフトウエア、またそれらの周辺機器が大幅に機能を上げてきていることに伴う、コピー・ペーストによる画像の使い回し、捏造などの問題が多数出始めており、研究者としての倫理観を含めた教育の場としての重要性が増しているように思います。

 

 今回も、広く生物系薬学分野の研究に従事する学生さんに対して、発表10分+質疑応答10分の持ち時間を設けます。その際、上記しましたが、質疑応答の際に座長やアドバイザーの教員が容赦のない質問を行います。また、これらの発表の評価をこれらの先生方に行っていただき、例年通り、多数の評価者の採点結果を総合して、発表の優れた学生さん達を「最優秀発表者賞」および「優秀発表者賞」として表彰させていただきます。

 

 今回は、富山で始めてファーマバイオフォーラムを開催するにあたり、20073月に日本薬学会年会で富山に来られた先生方も多くいらっしゃると思いますが、初秋の富山にて学問はもとより、富山の風景と海の幸やお酒を満喫されて、有意義な時をお過ごしくださればと思います。皆様の奮っての御参加をよろしくお願い申し上げます。

 

                           第13回世代を担う若手ファーマバイオフォーラム2014

                                                                        実行委員長 大熊 芳明

                                                              富山大学大学院医学薬学研究部


第13回次世代を担う若手ファーマ・バイオフォーラム2014
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