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創薬科学科(4年制)

「くすりを創る」スペシャリストを育む
~創薬・ライフサイエンスの関連分野を中心に活躍する研究者・技術者などを育成~

新薬の研究に携わりたい、疾患に関連する現象や物質を発見したい、生体メカニズムの解明や新しい方法論の開発に挑戦したい、創薬科学科はそんな情熱をもった人材の育成に取り組んでいます。卒業後は、多くの学生が大学院へ進学し、さらに専門的な研鑽を積んで、製薬企業の研究・開発職や大学教員など、薬学関連の研究分野で活躍しています。

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幅広い基礎学力の育成

教養教育を中心に講義・実習等が行われます。理系基盤教育、外国語、人文・社会科学など、豊かな人間性・知性を養うための幅広い知識を学びます。また、「薬学概論」や「医療学入門」により医療人教育を開始します。

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創薬に必須の自然科学能力を育成

物理・化学・生物系を主とした専門講義科目と、物理・化学系実習を実施し、自然科学に対する知的好奇心を養います。また、「薬学英語」を実施し、英語力向上への意識付けを行います。

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創薬関連の基礎薬学能力を育成

生物、薬剤、薬理、衛生、医療系分野を主とした講義科目と実習を実施し、創薬に必要な基礎的な能力を育成します。「総合薬学演習」では、医薬品の研究開発についてアクティブ・ラーニングを実施します。また、「専門英語」により創薬研究に必要な英語力を養います。

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創薬研究の実践能力の育成

希望する分野を選んで研究室に配属され、少人数教育のもと、「卒業研究」に取り組みます。最先端の研究指導を受け、論理的思考力や問題解決能力を育成します。また、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力の向上を目指します。

主な専門教育科目

製薬企業と創薬(3年次)

我が国をリードする製薬企業で新薬開発に携わっている方の講義を聞き、興味をひかれたトピックについて調査研究を行い、所属する研究室の教員と議論を重ねてレポートにまとめます。

先端分子薬学(3年次)

生物系の各教員が、それぞれの専門分野の先端研究を例に挙げて生命現象を分子レベルで講義し、薬学における先端生命科学研究の目的と役割を理解します。

創薬科学科4年次生からのメッセージ

本学科の特色として富山県内の製薬企業の工場見学、富山のくすりの歴史を学ぶ授業、富山県薬事総合研究開発センターでの錠剤製造に関する実習、そして製薬企業に勤務している卒業生の皆様による講演などがあり、医薬品産業についての実情を知ることができます。このような創薬に特化した授業に加え、薬学科と一緒に受ける授業もあり、薬を扱う側となる薬剤師を目指す人との関わりも多くあります。
3年次の冬には研究室配属があります。研究室での研究の基本は実験原理を理解し、ミスなく実験を遂行し、得られた結果に対して考え、次の指針を議論し決定するというサイクルを継続することが大切となってきます。必ずしも順調に進むわけではないため大変なことも多いですが、先生方にご指導を頂いたり、先輩や同級生から良い刺激を受けたりしながら、有意義な研究室生活を送ることができています。将来、自身の手で薬を創ることを夢見て、研究開発に携わっていくための実力を養っていこうと考えています。

Q&A

大学院へ進学した方が良いですか?

近年、製薬企業の研究職などでは即戦力を必要とするようになり、大学院で専門的な研鑽を積んだ学生を採用するようになりました。研究職のみならず、薬学関連分野で重要な役割を担った仕事で活躍したい方には、大学院(博士前期さらに後期課程)への進学をお勧めしています。

創薬科学科を卒業しても薬剤師になれますか?

原則として、薬学科の卒業生のみに薬剤師国家試験の受験資格が与えられます。平成29年度以前の入学者への特例措置として、創薬科学科卒業生でも、博士前期課程・博士後期課程への進学と所定の単位の取得を経て、厚生労働大臣により個別に認可されれば、受験することができます。しかし、平成30 年度以降入学者には本特例措置は適用されないため、薬剤師国家試験の受験資格を得ることができません。

卒業後の進路

  • 創薬研究者
  • 創薬技術者
  • 化学・化粧品・食品・農薬関連研究者
  • 研究機関
  • 大学教員
  • 公務員 等