2024年5月、東京にて第67回日本糖尿病学会年次学術集会が開催された。本学会は糖尿病領域の学会で最大級の規模を誇る。昨年度までは新型コロナウイルス感染拡大の影響でオンライン/ハイブリット開催であったため、当研究室からも発表者のみが現地参加した。しかし今年度は研究室の学生全員の現地参加が叶い、学術集会の醍醐味である「研究を肌で感じる」ことができた。最後に全員で現地参加した2019年度の仙台での本学会から5年も経過していたので、初めて現地参加するほとんどの学生にとって、非常に刺激的な3日間になったと思う。
1日目には和田先生や私が口演した。全体セッションの最初の口演ということもあり、学会参加者や座長からの活発な質疑応答が行われ、非常に刺激的だった。また、当研究室の博士後期課程の宮澤さんによるポスター発表にも多く人が集まった。2日目には恒枝先生の口演と笹岡先生のシンポジウムがあった。笹岡先生のシンポジウムはすべて英語で行われた。同セッションでは海外の著名な研究者の発表や、その方々と先生方との議論を交わす場面もあり、非常に豪華なシンポジウムであった。3日目には本研究室の博士後期課程の本多さんの口演があった。発表内容の新規性が高く、多くの学会参加者が興味深く聴いていると感じた。
学会全体と通して、糖尿病に関わる様々な知見と活発な議論を体感することができ、非常に有意義な3日間となった。私が学生として参加するおそらく最後の日本糖尿病学会であった。初めて参加した仙台開催の頃よりは研究者として成長することができたとの実感もあるが、日本語や英語に関わらず研究成果を伝える力がまだまだ必要とも感じた。残りの博士後期課程の期間での目標を見定めながら、帰路に就いた。
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