学会紀行 in 北海道(2011/5)

第54回日本糖尿病学会総会に参加して

大学院修士課程二年 中村 優也

 2011年5月18日、研究室のみんなと札幌で行われている糖尿病学会に参加しました。 予想以上に狭く小さな飛行機で北海道へと向かいました。 飛行機から見える緑に生い茂った大地は、大きな懐で私達を迎え入れてくれるように感じました。
 学会の初日、当研究室の発表は朝の笹岡先生の発表に始まり、 夕方に6人の発表という言わば山場の日でした。ただ、お昼には時間があったので、 企業ブースめぐりを始めました。最新の薬について企業からお話を聞ける絶好の機会です。 ほぼすべてのブースを回り切り、見識を広げることが出来ました。 夕方の発表時間が近づくにつれて、みんなの緊張感がひしひしと伝わってきます。 人ごとながら自分も緊張しました。 しかし、いざ始まってみると、素晴らしい発表と質疑応答で会場を盛り上げました。 特に博士課程の市原先輩は教授の口からMVPと言わしめるほど立派な発表でした。 自分もいつかこれほどの発表を行いたいと思います。夜はほとんどの人が発表を終えたため、 サッポロビール園にてジンギスカン食べ放題、サッポロビール飲み放題の研究室食事会へと向かいました。 サッポロビールマークを中心においた存在感あるエプロンを胸に纏い、 心ゆくままジンギスカンを堪能しました。非常に柔らかく、深みのある味はビールにとてもよく合い、 至福の時間でした。先生方、ホントにご馳走様でした。 その後、学生だけで、二次会へと向かいました。そこでも普段の話や学会の話でネタは尽きず、 札幌の楽しい夜を過ごすことが出来ました。
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 二日目は昼から私のポスター発表と佐々木君の口頭発表がある日です。 昨日の夜まで楽しく飲み会をしていたのに、朝起きると突然緊張感に襲われました。 緊張でお昼御飯が喉を通らなかったので、ひたすら練習して気を紛らわせました。 結局、発表直前まで緊張しっぱなしで落ち着かなかったです。しかし、いざ始まってみると、 練習で気を付けたことを思い出しながらいいペースで発表出来、 質問にも無難に答えることが出来てあっという間に終えました。 発表が終わった後も他大学の先生や大学院生から質問を受け、 多くの方に興味を持ってもらえたことが嬉しかったです。 研究をやってきて良かったと思える瞬間でした。その後、お昼を食べていなかったこともあり、 東海先輩や小野木君と海鮮丼を食べに行きました。市場のうにイクラ丼は新鮮でとっても美味しく、 満足な一品でした。佐々木君は緊張していたものの、今までに多くの学会発表をこなしていることもあり、 難しい質問にも動じることのない貫禄のある発表でした。 同期には負けていられないので、自分も頑張りたいと心から思います。
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 学会最後の日はこの日に聞きたい口演がいくつかあり、朝から晩まで発表を聞いて回りました。 シンポジウムではCLOCK遺伝子の制御機構、Heat Shock Protein、慢性炎症についてなど多くの話に興味を持ちました。 どの研究発表でも、予期しない事象にも何か理由があると考え、新しい発見につなげていく過程に深い感銘を受けました。 自分の研究に近い話もあり、アイディアが膨らみました。帰ってから自分の研究にどう応用しようか考え中です。 私も新しいことを自ら見つけ出す喜びを感じたいです。
 今回の学会は北海道という遠い地であるのに、多くの研究員が参加しました。 みんないい経験が出来たと感じていたように思います。講座のみんなと行動する機会もが多かったため、 絆が強くなりました。この雰囲気の良い講座でこれからも研究を頑張っていこうと強く思える学会でした。