The 4th International Aldosterone Forum in Japan Award 受賞の感想(2011/5)

The 4th International Aldosterone Forum in Japan Award 受賞について

大学院修士課程 佐々木元大

 私は先日開催されたThe 4th International Aldosterone Forum in Japanに参加し、 「Eplerenone improves insulin sensitivity by suppressing inflammation in both liver and adipose tissue of NASH model mice」の演題で「優秀賞」を受賞することができました。 オーストラリアやヨーロッパから著明な研究者が集まり最先端の研究を発表し合う国際シンポジウムにおいて、 研究室配属後から黙々と取り組んできたテーマでこのような賞を頂くことができ、大変嬉しく思います。
 これまで私は二回の学会発表を経験してきました。しかし、今回は英語でのオーラル発表ということもあり、 言語の壁と自分の英語力の無さを痛感させられました。
 まず、そう感じたことは英語の発音です。普段私達が使っている英語の発音では、 なかなかネイティブの方には伝わりません。そこで発音の仕方を覚えるために、 英語を音読してくれるホームページで分からない単語を1つ1つ調べ、何度も読む練習を繰り返しました。 また、研究室内における発表練習でも、先生方に不自然な発音をチェックして頂きました。
 そして、最も辛かったことは英語による質疑応答でした。正直なところ私は英語が大の苦手であります。 そのため、想定される質問とその答えを30通りは考え、すぐに応えられるよう英作文し続けました。 本番は、スライドを指すポインターがプルプル震える程緊張しましたが、最後の方は若干ひらきなおって 普段通りのプレゼンができたと思います。

 大変そうなことばかり書いてしまいましたが、学会での発表は努力した分得られる物が大きいことも書いておきたいと思います。 オーラル発表後も多くの方が質問をしに来て下さったのですが、その中に私と同様にアルドステロンについて 研究している東京大学の大学院生がいました。その大学院生と議論を交わしているうちに、 実験について自分でも気付かなかったことや、同じ様な事で悩んでいることを知ることができました。 このように学会という場で情報を発信することで、自らの研究視野を広げることができる上に、 他の研究グループや同年代の学生に負けてはいられないと感じたことは大きな収穫でした。

 これから研究者を目指す私にとって、英語は避けては通れないものです。 今回の国際シンポジウムでの発表は英語の重要性だけでなく、失敗を恐れずに積極的に挑戦していくことは 必ず己の糧になることを改めて実感する経験となりました。私の大学での研究生活は残り1年間しかありませんが、 この経験を活かし英語の勉強を続けると共に、悔いの無い研究成果を上げられるよう精進していきたいです。


The 4th International Aldosterone Forum in Japan 優秀賞(2011/5/14-15) The 4th International Aldosterone Forum in Japan 優秀賞(2011/5/14-15)


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