8月29日、30日に講座旅行と称して温泉旅行に行きました。
旅のねらいは、日頃の疲れを癒すとともに、日常とは違うものを学び、
感じて見識を広げることです。旅先は、岐阜県は長良川。
この地は鵜飼で有名であり、私達の旅の目的もそこにあります。
鵜飼とは鵜にアユなどの魚を取らせる方法のことで
、その歴史は古く「日本書紀」神武天皇の条に記載されるほどに遡ります。
私も言葉としては知っておりましたが、実際に目にしたことはなく、
日常では感じられない貴重な体験をすることができました。
<1日目>
一時は天気の心配がされましたが、当日の天気は快晴。
絶好の日和となりました。多くのトンネルを抜け、
最初に向かう目的地はアクアトト岐阜。
こちらは世界最大級の淡水魚水族館で、普通の水族館と違い、
展示されているのは世界各地の淡水魚ばかりです。
特に、全長3 m以上もあるナマズやピラルクーの迫力には圧倒されました。
おそらく、開いた口が塞がらなかった人も見受けられました(Fig. 1)。
さて、アクアトトの次の目的地は、斎藤道三や織田信長がいた事で有名な岐阜城です。
信長の全国統一の野望もここから始まりました。私達の中にも大きな野望が去来しました。
「画期的な発見をして世界を驚かせてやる!」熱い思いがこみ上げて来たのは私だけでは
ないはずです(Fig. 2)。
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Fig. 1 開口 |
Fig. 2 野望 |
続いては、今回の旅のメインテーマである鵜飼の見学ができる長良川温泉です。
私達は船に乗り、5 mほどの近距離で観察することができました。あたりはすっかり夜。
太鼓の音が鳴り響き、始まりの合図が告げられると鵜を連れた船が一艘ずつやってきました。
私達はその中の一艘に並走し、普段実験で培った観察眼をもってその様子を見守りました。
篝火を焚き、職人芸とも言うべき鵜を操るその姿は夜の闇と相まってなんとも幻想的で、
美しさを感じるほどでした。漁法が発達した現代においてもこうした伝統的な漁法が残っている理由や、
それらを語り継ぐことの重要性が理解でき、ちょっぴり大人な気分となりました(Fig. 3)。
鵜飼を満喫した後は、お待ちかねのお風呂。裸の付き合い(?)でみんなの親睦も深まりましたか。
露天風呂で皆が熱心に語り合う姿が見受けられました。その後、部屋に戻り、
新人達と有志による一芸が行われました。今年の芸は去年にも増してクオリティの高い仕上がりとなっていました。
たくさん笑い、たくさん語り、頭もすっきりしたところで明日に備え就寝(Fig. 4)。
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Fig. 3 鵜飼の様子 |
Fig. 4 スッキリ!! |
<2日目>
旅行二日目、旅館での爽やかな朝を迎えました。
朝早起きして温泉に入る人たちもちらほらいる中、前日の疲れからか、
ただ朝が弱いだけなのか、朝食ぎりぎりまで布団から出られない人も。
朝食は、朝にしては豪勢で、アユの干物までありました。
本当に長良川とアユ尽くしのいい旅館でした(Fig. 5)。
そして、ついに長良川との別れの時がやってきてしました。
最後に旅館の前で記念撮影を済ませて2日目のメインである高山に向けて出発しました。
個人的には長良川で泳げなかったことを惜しみながら、
あるいは名残惜しさと余韻を楽しむこと2時間半、高山に到着しました。
次回は海パンを持参しようと思います。昼食は高山にておいしい飛騨牛をいただきました。
朴葉に乗った飛騨牛はとろけるほど柔らかく、絶品でした。
昼食の後、歴史を感じさせる古い町並みをたっぷり2時間ほど散策しました。
各々思い思いの場所で楽しい時間を過ごせたようで、企画者としても喜ばしい限りです(Fig. 6)。
そして最後に、とても充実した2日間であったことと、全員が無事富山に戻ってくることが
できたことに感謝しつつこの文章の締めとさせていただきます。
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Fig. 5 全員集合 |
Fig. 6 変わらない街並みと友情 |
旅行の幹事というのは初めてで、苦労も多々ありましたが、
講座の仲間たちが助けてくれたおかげで無事(?)やり遂げることができました。
みんな、ありがとう。早くも来年の旅行が楽しみです。
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