スタッフ紹介

教授

笹岡 利安

笹岡教授

 2005年5月より、富山大学大学院・医学薬学研究部・病態制御薬理学(旧 臨床薬理学)研究室を 担当させていただいています。

 私は、1985年に滋賀医科大学医学部を卒業後、同大学大学院医学研究科博士課程を修了し、 大阪府吹田市の新千里病院で内科医として勤務した後、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部の 内分泌代謝部門で研究員を勤めました。 1994年に富山に移り住み、1995年からは富山医科薬科大学医学部第一内科の助手として 臨床と研究に取り組んできました。2000年の大学院薬学研究科の臨床薬学専攻の設置に伴い、 本講座の初代助教授に就任し、2005年からは、木村郁子前教授の後任として本講座を担当しています。

 臨床に根ざした薬学の教育と研究を展開するため、糖尿病と内分泌を専門とした内科医として診療に励みながら、 卒後より一貫して継続してきた、血糖降下ホルモンであるインスリンの作用機構と2型糖尿病での インスリン抵抗性の機序の解明をテーマとした研究に精進しています。

特に、私の研究グループが見いだした、インスリン作用の新たな負の調節因子である リピッドホスファターゼSHIP2の制御により、肥満を伴わずにより効果的に作用する インスリン抵抗性改善薬の開発をめざしています。

 薬学部での本講座の特徴を生かして、豊富な知識を有して医療スタッフから高く信頼される臨床薬剤師と、 疾患の病態と治療の現状を理解して、効果的な対策の開発をめざす研究者の育成に努めています。 皆様方のご支援とご指導を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。