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プロジェクト

海外連携

伝統・天然薬物利用を基盤とする富山・アジア・アフリカ創薬研究ネットワーク(TAA-PharmNet)の構築

本プロジェクトでは、アジア・アフリカ地域に眠る未知の伝統医学療法と特有の気候風土がもたらす伝統・天然薬物を由来とする未開拓天然化合物資源を利用した創薬をめざし、和漢薬研究の伝統を持つ富山大学が中心となって、アジア・アフリカ地域の大学との共同研究を推進する創薬研究拠点構築を目指しています。本プロジェクトは独立行政法人日本学術振興会 研究拠点形成事業(B.アジア・アフリカ学術基盤形成型)に平成28年度採択されました。
本プロジェクトの事業の1つとして、毎年国際シンポジウム(富山・アジア・アフリカ創薬研究シンポジウム (TAA-Pharm Symposium))を開催しています。第1回シンポジウムを平成28年9月に富山で開催し、第2回シンポジウムを平成29年9月に中国山東省済南で開催しました。最終年の今年(平成30年)は再び富山にて第3回シンポジウムを9月に開催しました。このシンポジウムには国際協力機関である中国・山東大学、瀋陽薬科大学、韓国・慶熙大学校、インドネシア・ハサヌディン大学、エジプト・カイロ大学から多くの研究者が参加し、活発な討論がおこなわれました。

富山・アジア・アフリカ 創薬研究ネットワーク

国内連携

フォーラム富山「創薬」

フォーラム富山「創薬」は、薬業界、大学及び県が連携し、富山県の創薬研究・薬業の発展を図るとともに、地域の活性化と国民福祉の向上に貢献することを目的として、2000年に創設されました。
年2回、産学官関係機関の情報交換および交流の場として研究会を開催し、薬業界の関心のあるテーマについて、各分野の専門家の講演とディスカッションを行っています。これまでに49回の研究会が開催されており、そのうち、第1回、4回、5回、8回、11回、13回、17回、32回、39回、41回、45回、49回の研究会は、薬学部の教員がコーディネーターを務め、薬学関連の先端研究成果を発信しています。

第41回研究会

第45回研究会

富山医薬品化学研究会(トメックス)

富山医薬品化学研究会(Toyama Medicinal Chemistry Society : TOMECS)は、フォーラム富山「創薬」のサテライト組織として、平成14年(2002年)に根本英雄先生(富山大学名誉教授、故人)が中心となり設立され、医薬品化学を基盤とした研究・開発を通して、富山県内の産学官連携、情報交換と交流を目的とした活動を行っています。平成30年(2018年)現在、主に富山県内の大学、製薬関連企業、行政機関で、医薬品の探索、製造、開発に携わっている関係者105名が個人会員として登録され、研究会活動に様々な貢献を頂いています。具体的な活動内容としては、毎年8月頃に定期研究会を開催して、医薬品化学に関連する話題提供と情報交換を行っており、富山県産学官の横の繋がりを深化・継続させるとともに、富山県内で開催される化学系学会、シンポジウムへの協賛活動や、平成30年度から立ち上げられる「日本プロセス化学会北陸地区フォーラム」へのコミットなど、多彩な活動を行っています。初代会長・根本英雄先生(富山大学薬学部*)から、畑中保丸先生(富山大学薬学部*)、平井美朗先生(富山大学理学部*)、中島範行先生(富山県立大学工学部*)と、脈々と受け継がれてきたトメックス会長の襷は、平成30年度から松谷裕二先生(富山大学薬学部)に引き継がれ、今後、さらなる研究会活動の活性化により、「くすりの富山」の振興への貢献を目指しています。
*会長職当時の所属

2019年研究会

地方創生

本学が参画した富山県の「くすりのシリコンバレーTOYAMA」創造計画が、内閣府の「平成30年度地方大学・地域産業創生交付金の交付対象事業」に決定しました。
「くすりのシリコンバレーTOYAMA」創造計画は、医薬品分野にかかる県内の産学官及び政府関係機関が連携するコンソーシアムを構築し、県内医薬品産業の振興、医薬品1兆円産業に向けた取組みを推進するとしています。これにより、日本および世界中から優れた学生や研究人材が富山へ集まる「キラリと光る地方大学」づくりが進められ、県内における若者の修学・就業が促進されることが期待されています。
本事業において薬学部は、製剤・DDS(ドラッグ・デリバリー・システム)を基盤とした研究開発を県内製薬企業と連携して推進します。
また、これまでに、スイス・バーゼル大学との学術交流をはじめとする、隔年で開催される富山・バーゼルジョイントシンポジウムへの参加や、首都圏の学生を対象とした人材育成プログラム「サマースクール」を県と共同実施しており、今後も継続していきます。