薬剤学研究室

未知の関門機能を解明し、『飲む目薬』の開発を目指す

網膜や脳などへの物質移行は、血液網膜関門をはじめとする組織関門が制御しています。そのため多くの薬物は、血液からこれら組織中には行き難く、網膜や脳における薬効が期待できないことが多くあります。しかし、網膜や脳に必要な栄養物質やある薬物はこれらの関門を良く通過することが知られています。本研究室では、血液網膜関門をはじめ、血液組織関門における物質輸送機構を解析し、最終的にその機構を利用した網膜や脳への薬物送達法を開発すること、特に点眼による網膜への薬物送達は不可能であることから、血液から血液網膜関門を介した「飲む目薬」開発を目指しています。

主な研究テーマ

  1. 血液網膜関門を介した栄養物供給機構

  2. 血液網膜関門における輸送の制御機構

  3. 血液網膜関門を介したアニオン性化合物輸送機構

  4. 血液網膜関門を介したカチオン性薬物輸送機構

  5. 血液脳関門を介したニコチン取り込み輸送機構

  6. 脳内生理活性物質恒常性維持への脳関門の役割

教員紹介

細谷 健一ホソヤ ケンイチ

教授
学  位
博士(薬学)
研究分野
血液網膜関門輸送

赤沼 伸乙アカヌマ シンイチ

准教授
学  位
博士(薬学)
研究分野
血液脳関門、輸送担体

手賀 悠真テガ ユウマ

助教
学  位
博士(薬科学)
研究分野
血液脳関門、有機カチオン輸送