1. トップ
  2. 研究活動
  3. 研究室一覧
  4. 医薬品安全性学研究室

医薬品安全性学研究室

薬効の個人差の仕組みを解明し、安全で有効な薬物治療法を開発する

本研究室では、資質の高い病院薬剤師の育成、地域医療を担う臨床薬剤師の再教育、および新たな視点を持った臨床薬学研究者の育成を、主な目標として、薬剤学、生物薬剤学を基盤とする薬物動態学、臨床薬物動態学、薬物治療管理学とその関連領域の教育・研究を行ってきました。

主な研究テーマ

  1. 薬物代謝酵素の遺伝子多型診断に基づく薬物個別投与設計

    β遮断薬は心不全の治療薬として期待されていますが、患者さんの中には常用量では血中濃度が高くなり過ぎてしまう体質の方がいます。このテーマでは、このような患者さんを、薬物代謝酵素の遺伝子診断でいち早く見つけて個別に投与量を調節する研究を行っています。

  2. 腎排泄型薬物の消化管吸収機構

    水溶性が高い腎排泄型薬物は消化管吸収性が悪いため、静脈内投与を行う必要があります。しかし、腎排泄を受けるにも拘わらず、消化管吸収性が良好な一群の薬物があります。このテーマでは、こうした易吸収性薬物の消化管吸収メカニズムを、実験動物や培養細胞を用いて解析することによって、薬物併用時の薬物相互作用等の予測を目指しています。

  3. 小腸における薬物初回通過代謝機構

    近年、小腸における薬物代謝が、バイオアベイラビリティの個体間変動や薬物相互作用の原因として注目されています。しかし、個々の薬物に対する肝臓と小腸の初回通過代謝の寄与率などについては、殆ど明らかになっておらず、臨床薬物療法や創薬上の大きな問題となっています。本テーマでは、実験動物やヒト培養細胞を用いて、小腸における薬物代謝機構を検討しています。

教員紹介

橋本 征也ハシモト ユキヤ

教授
学  位
薬学博士
研究分野
薬物動態学