令和4年度からの薬学部の改革について
令和4年度から富山大学薬学部では、入学定員、入試制度、およびカリキュラムの改革を行います。
創薬科学科では、高度な薬学研究に携わる人材の育成をより一層促進します。
薬学科では、医療機関や製薬企業で活躍できる先駆的薬剤師や、大学等の研究機関で高度な薬学研究に携わる幅広い人材を育成します。
Ⅰ 富山大学薬学部が目指す人材像
社会的リーダーとして薬学関連分野の第一線で活躍できる人材
- 創薬科学科
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- 疾病を理解した上で、新薬開発に携わることができる「医薬密接連携型」の創薬研究者
- 先端創薬学、和漢医薬学、脳機能科学に関する専門的知識と技術を兼ね備えた創薬研究者
- 世界の最先端薬学研究に関わることができる創薬研究者
- 大学院博士前期課程(2年制)に進学後、さらに博士後期課程(3年制)へ進学し、高度な薬科学研究に挑む先端創薬研究者
- 薬学科
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- 医療機関において、臨床に係る実践的な研究力を身に付け、チーム医療を推進できる「医薬密接連携型」の高度臨床薬剤師
- 製薬企業において、研究に携わりつつ、製造管理者や管理薬剤師として活躍できる先駆的薬剤師
- 薬事行政や衛生行政等に携わる公務員薬剤師
- 大学院博士課程(4年制)へ進学し、高度な薬学研究に挑む医療薬学研究者
Ⅱ 入学定員の変更*
令和4年度入学定員
- 創薬科学科
- 50名 → 35名
- 薬学科
- 55名 → 70名
Ⅲ 入学者選抜方法の変更
薬学科に総合型選抜を導入します。総合型選抜では、薬学研究に強い意欲を持ち、博士(薬学)の学位を取得して、社会的リーダーとして活躍できる、薬剤師の資格をもった薬学研究者を志す学生を受け入れます。
令和4年度入学者選抜
一般 | 学校推薦型 | 総合型 | 計 | ||
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前期日程 | 後期日程 | ||||
創薬科学科 | 29 | 3 | 3 | 35 | |
薬学科 | 40 | 5 | 15 | 10 | 70 |
各入試の詳細については、富山大学ウェブサイトをご覧ください。
Ⅳ 学生の進学・就職支援の拡充
- 大学院博士課程進学者への金銭的支援、修了後の就職支援
- 富山県内就職希望者への就職・奨学金サポート
Ⅴ カリキュラムの更なる充実
- 創薬科学科
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- 薬都とやまが誇る富山県内製薬企業等との連携教育の充実
- 3コースの設置による高度な専門教育の実施(2年次後期から希望のコースに分属)
- 先端創薬学コース:
- 先端創薬学演習や県内製薬企業のインターンシップを通じて、実践的な創薬を学ぶ
- 和漢医薬学コース:
- 和漢医薬学演習や実習、講義を通じて、和漢薬を含めた広範な東西医療分野で活躍するための専門知識を学ぶ
- 脳機能科学コース:
- 医学部教員の講義など、分野横断的な脳機能科学の専門知識を学ぶ
- 研究室配属の早期化
- 3年次前期からの研究室配属により、早期から先端的研究に触れ、研究基礎力の向上を図る
- 薬学科
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- 富山県内病院や製薬企業等との連携教育の充実
- 医療データサイエンス教育の充実
ITやAIを活用し、医療ビッグデータを適切に取り扱い、有効に活用できる能力を育成- 情報処理:
- 情報リテラシーについて、知識と技能を学ぶ
- 統計学、医療統計学:
- 統計解析手法の理論と実践、医学や健康科学への応用を学ぶ
- 臨床データ解析入門、臨床データ解析実習:
- 臨床データや臨床研究の実際について講義と実習で学ぶ
- 医療薬剤学:
- 医薬品情報、医療情報、EBM、疫学と臨床研究について学ぶ
- 病態解析学:
- AIやビッグデータを利用した臨床研究の実例や実際について学ぶ
- 医療人教育のための科目の充実