薬学部オープンキャンパス2022
「薬学部ってどんなところかな?」「研究者になれるのかな?」「大学の先生は、一体どんな"夢"に自分の一生をかけようとしているんだろう?」あなたの将来の進路を決定する際の助けになるように、また薬学部を正確に知ってもらうために『薬学部オープンキャンパス2022』を開催します。
お知らせ
- オープンキャンパス特設サイトを公開しました
オープンキャンパスにご来場ありがとうございました。
雨模様の中での開催でしたが、330名の高校生、270名の帯同の方と今年も多くの方に来学してくださり、教職員一同、大変、感謝申し上げます。本来なら、高校生の皆さんに大学内を自由に見ていただき、学食や部活も経験してもらいたかったのですが、コロナ禍を鑑み、講義室で富山大学・薬学部・和漢研の研究室それぞれが研究のエッセンスをお見せすることになりました。少しでも、胸に残るものがあったらうれしいです。そして、『薬学っておもしろい!』って感じてもらえたら、感無量です。そして、『富山大学・薬学部』に進学したいと思ってくださる方が少しでも多いことを心の底から願っています。
帰路の頃には、雨もやみ、空も青くなり、小さな虹も見えていました。高校生の皆様の将来につながるようにも見えて、幸せな気持ちになりました。(2022年度運営担当:新田淳美 教授)
01開催概要
学部企画【対面開催】
昨年同様、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、会場固定形式による「学部・入試案内」および「研究室紹介」を行います。感染症予防対策を徹底しながら開催する予定ですが、今後の感染拡大状況によっては、WEB開催等に変更する可能性もあります。必ず当特設サイトや大学ウェブサイトをご確認ください。
全体を時差スタートによる2グループに分け、会場を12箇所に分散します。
- 第1グループ
- 9:00~9:30(受付)
9:30~15:10(学部紹介・入試案内、研究室紹介)
- 第2グループ
- 9:40~10:10(受付)
10:10~15:50(学部紹介・入試案内、研究室紹介)
※参加者および同伴者の方は、指定された会場の指定席で聴講してください。
※エアコンの具合によっては寒暖の差がありますので、体温調節しやすい服装でお越しください。
※会場では、食堂や売店を利用できないため、昼食を持参してください。
※開催中、ホームページ掲載等を目的とした写真の撮影を行いますことをご了承願います。
02タイムスケジュール
学部・入試案内
【担当】学部長、医薬系学務課
No.1-No.12:研究室紹介
1.生体認識化学、2.薬物生理学、3.分子合成化学、4.薬化学、5.遺伝情報制御学、6.がん細胞生物学、7.薬剤学、8.医療薬学・保険薬局学、9.病態制御薬理学、10.実践薬学、11.和漢医薬学総合研究所、12.神経機能学領域(和漢医薬学総合研究所)
※各紹介は約15分です。どの会場も研究室の紹介内容は同一です。
※昼食は、会場内での移動を避け、自席でお取りください。
第1グループ
時間 / 会場名 | 会場 A | 会場 B | 会場 C | 会場 D | 会場 E | 会場 F |
---|---|---|---|---|---|---|
9:30-9:50 | 学部・入試紹介 | 12 神経機能学領域(和漢研) | 11 和漢医薬学総合研究所 | 10 実践薬学 | 9 病態制御薬理学 | 7 薬剤学 |
9:50-10:10 | 1 生体認識化学 | 学部・入試紹介 | 12 神経機能学領域(和漢研) | 11 和漢医薬学総合研究所 | 10 実践薬学 | 8 医療薬学・保険薬局学 |
10:10-10:30 | 2 薬物生理学 | 1 生体認識化学 | 学部・入試紹介 | 12 神経機能学領域(和漢研) | 11 和漢医薬学総合研究所 | 9 病態制御薬理学 |
10:30-10:40 | 休憩(10分) | |||||
10:40-11:00 | 3 分子合成化学 | 2 薬物生理学 | 1 生体認識化学 | 学部・入試紹介 | 12 神経機能学領域(和漢研) | 10 実践薬学 |
11:00-11:20 | 4 薬化学 | 3 分子合成化学 | 2 薬物生理学 | 1 生体認識化学 | 学部・入試紹介 | 11 和漢医薬学総合研究所 |
11:20-11:40 | 5 遺伝情報制御学 | 4 薬化学 | 3 分子合成化学 | 2 薬物生理学 | 1 生体認識化学 | 12 神経機能学領域(和漢研) |
11:40-12:30 | 昼食(50分) | |||||
12:30-12:50 | 6 がん細胞生物学 | 5 遺伝情報制御学 | 4 薬化学 | 3 分子合成化学 | 2 薬物生理学 | 学部・入試紹介 |
12:50-13:10 | 7 薬剤学 | 6 がん細胞生物学 | 5 遺伝情報制御学 | 4 薬化学 | 3 分子合成化学 | 1 生体認識化学 |
13:10-13:30 | 8 医療薬学・保険薬局学 | 7 薬剤学 | 6 がん細胞生物学 | 5 遺伝情報制御学 | 4 薬化学 | 2 薬物生理学 |
13:30-13:40 | 休憩(10分) | |||||
13:40-14:00 | 9 病態制御薬理学 | 8 医療薬学・保険薬局学 | 7 薬剤学 | 6 がん細胞生物学 | 5 遺伝情報制御学 | 3 分子合成化学 |
14:00-14:20 | 10 実践薬学 | 9 病態制御薬理学 | 8 医療薬学・保険薬局学 | 7 薬剤学 | 6 がん細胞生物学 | 4 薬化学 |
14:20-14:40 | 11 和漢医薬学総合研究所 | 10 実践薬学 | 9 病態制御薬理学 | 8 医療薬学・保険薬局学 | 7 薬剤学 | 5 遺伝情報制御学 |
14:40-14:50 | 休憩(10分) | |||||
14:50-15:10 | 12 神経機能学領域(和漢研) | 11 和漢医薬学総合研究所 | 10 実践薬学 | 9 病態制御薬理学 | 8 医療薬学・保険薬局学 | 6 がん細胞生物学 |
左右にスクロールします。
第2グループ
時間 / 会場名 | 会場 G | 会場 H | 会場 I | 会場 J | 会場 K | 会場 L |
---|---|---|---|---|---|---|
10:10-10:30 | 8 医療薬学・保険薬局学 | 7 薬剤学 | 6 がん細胞生物学 | 5 遺伝情報制御学 | 4 薬化学 | 3 分子合成化学 |
10:30-10:40 | 休憩(10分) | |||||
10:40-11:00 | 9 病態制御薬理学 | 8 医療薬学・保険薬局学 | 7 薬剤学 | 6 がん細胞生物学 | 5 遺伝情報制御学 | 4 薬化学 |
11:00-11:20 | 10 実践薬学 | 9 病態制御薬理学 | 8 医療薬学・保険薬局学 | 7 薬剤学 | 6 がん細胞生物学 | 5 遺伝情報制御学 |
11:20-11:40 | 11 和漢医薬学総合研究所 | 10 実践薬学 | 9 病態制御薬理学 | 8 医療薬学・保険薬局学 | 7 薬剤学 | 6 がん細胞生物学 |
11:40-12:30 | 昼食(50分) | |||||
12:30-12:50 | 12 神経機能学領域(和漢研) | 11 和漢医薬学総合研究所 | 10 実践薬学 | 9 病態制御薬理学 | 8 医療薬学・保険薬局学 | 7 薬剤学 |
12:50-13:10 | 学部・入試紹介 | 12 神経機能学領域(和漢研) | 11 和漢医薬学総合研究所 | 10 実践薬学 | 9 病態制御薬理学 | 8 医療薬学・保険薬局学 |
13:10-13:30 | 1 生体認識化学 | 学部・入試紹介 | 12 神経機能学領域(和漢研) | 11 和漢医薬学総合研究所 | 10 実践薬学 | 9 病態制御薬理学 |
13:30-13:40 | 休憩(10分) | |||||
13:40-14:00 | 2 薬物生理学 | 1 生体認識化学 | 学部・入試紹介 | 12 神経機能学領域(和漢研) | 11 和漢医薬学総合研究所 | 10 実践薬学 |
14:00-14:20 | 3 分子合成化学 | 2 薬物生理学 | 1 生体認識化学 | 学部・入試紹介 | 12 神経機能学領域(和漢研) | 11 和漢医薬学総合研究所 |
14:20-14:40 | 4 薬化学 | 3 分子合成化学 | 2 薬物生理学 | 1 生体認識化学 | 学部・入試紹介 | 12 神経機能学領域(和漢研) |
14:40-14:50 | 休憩(10分) | |||||
14:50-15:10 | 5 遺伝情報制御学 | 4 薬化学 | 3 分子合成化学 | 2 薬物生理学 | 1 生体認識化学 | 学部・入試紹介 |
15:10-15:30 | 6 がん細胞生物学 | 5 遺伝情報制御学 | 4 薬化学 | 3 分子合成化学 | 2 薬物生理学 | 1 生体認識化学 |
15:30-15:50 | 7 薬剤学 | 6 がん細胞生物学 | 5 遺伝情報制御学 | 4 薬化学 | 3 分子合成化学 | 2 薬物生理学 |
左右にスクロールします。
03研究室紹介
薬学部および、和漢医薬学総合研究所から、計12研究室の研究内容を紹介します。各研究室で行っている研究分野を下記のテーマ名にしたがって実験画像や動画等を通して実感していただきます。
- 物理系
- 生体認識化学、薬物生理学
- 化学系
- 分子合成化学、薬化学
- 生物系
- 遺伝情報制御学、がん細胞生物学
- 薬剤・薬理系
- 薬剤学
- 医療系
- 医療薬学・保険薬局学、病態制御薬理学、実践薬学
- 和漢研
- 和漢医薬学総合研究所、神経機能学領域(和漢医薬学総合研究所)
1生体認識化学
目に見えないほどの小さな分子を分けるには?
ごちゃ混ぜになった小さなものを分けるにはどうしたらいいでしょうか。豆やごはん粒サイズなら頑張れば摘まめますが、もっと小さなたんぱく質や薬の分子では・・・?薬の開発などでは、どういう作用・機能を持った分子・たんぱく質なのかを明らかにするために、見えない分子それぞれの“個性”を使ってキレイに分けたり、探す目印をつけたりする技術を使っています。こうした技術について、当研究室の研究内容を交えて紹介します。
2薬物生理学
軟膏詰めを体験しよう
U・E・Hクリームは、保湿効果を示す尿素と血行促進作用のあるビタミンEを配合した製剤であり、肌の乾燥や手足のひび、あかぎれ、しもやけに用います。本テーマでは、U・E・Hクリームについて解説するとともに、軟膏ヘラを使ってあらかじめ調合されたU・E・Hクリームを軟膏容器に詰めていただきます。詰めるのは意外と難しいですよ。
3分子合成化学
くすりをつくろう!
コロナ禍でよく耳にする「アセトアミノフェン」というくすり(解熱剤)を作ってみましょう。アセトアミノフェンは、どのような形(構造)をしていて、どのようにして作られるのでしょうか。今日は、実際にアセトアミノフェンを合成して、創薬に欠かせない「有機化学」という学問を覗いてみましょう。化学薬品を混ぜ合わせると、どのような反応が起こって、どのように変化して、アセトアミノフェンになるのでしょう?
4薬化学
薬品の発光で成分を検出しよう!
薬学部では、様々な分子を合成するだけでなく、合成した分子の機能評価も行います。今回は、分子生物学や血液検出の試験で用いられる薬品であるルミノールを用いて、発光試験を行います。ルミノールは血液の何の成分に応答して発光するのでしょうか。普段は化学式の形でしか目にすることのない有機化学を実際に体験してもらい、分子の機能について学んでもらいます。
5遺伝情報制御学
ヒトの遺伝情報発現にかかわるタンパクをみてみよう
地球上のすべての生物は、DNAとして保存された設計図=遺伝情報をもとに形作られ、生きています。私たちヒトも、両親から受け継いだ設計図が読み取られることで存在しています。この設計図の読み取りを「遺伝情報発現」といいます。皆さんには、遺伝子工学を使って調整した遺伝情報発現を担うヒトのタンパクを、電気泳動法という実験を一緒に行なうことで見てもらいます。
6がん細胞生物学
がんと薬の戦いをみてみよう!
がん細胞は正常細胞とちがってなぜ無秩序に増えるのか?近年、その原因となる「がん遺伝子」と呼ばれる司令塔があることがわかってきました。今回は、肺がん細胞の司令塔から発せられる細胞分裂の引き金となる情報をとらえ、それに対する最新の抗がん剤の効果をタンパク質の変化として検出することによって、抗がん剤に関する理解を深め、がん治療の未来を考えます。
7薬剤学
服薬後の経時的な体の中でのくすりの動きをPCでシミュレーションしてみよう!
くすりはヒトに対しては”毒”にも”薬”にもなり、どちらにくすりが働くかを決めるのは「体の中にあるくすりの量」になります。本テーマでは、体の中でのくすりの動きを予測するプログラムを使って、くすりを投与した後の体内量モニタリングをします。一つのくすりについて様々な投与条件でシミュレーションを行ってみて、「このくすりはどう投与すれば”薬”になるか」を一緒に考えてみましょう。
8医療薬学・保険薬局学
時間治療を考えよう!
果物に「旬」があるように、様々な病気には1日の中で悪化する時間帯があります。また、それらを治療する薬にも「使い時(最適な投薬時刻)」があり、最適な時刻に薬を投薬すると、効果の上昇や副作用の低下を期待できます。皆さんには、1日の中で悪化する時間がある病気を紹介し、治療薬を最適な時刻に投薬したときの効果や副作用の違いを紹介します。
9病態制御薬理学
糖尿病ってどんな病気?
生活習慣病として重要な「糖尿病」は、血糖値が高くなることで体に様々な合併症を引き起こす病気です。今回は糖尿病の病因と薬物治療について概説し、未来の糖尿病薬の開発に向けた挑戦を紹介します。高脂肪食を長期間摂食した実験動物(マウス)が肥満になると、ホルモン系、神経系、免疫系が異常を呈し、体の臓器の調和が乱れます。糖尿病を防止するためにはどのような処置が有用かを検証した研究の世界を覗いてみましょう。
10実践薬学
薬効の個人差を解明して治療に活かす
薬効には個人差があるため、有効性を確保しつつ副作用を回避することが重要です。お酒の場合も同様ですが、薬が体内から消失する速さには遺伝的な影響があり、体内に薬物が長く滞留すると、薬が効きすぎてしまう場合があります。今回は、ヒトの肝臓にある薬物代謝酵素の遺伝子タイプを調べる実験をご紹介させて頂きます。また、幾つかの事例をもとに、より理想的な薬物治療について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
11和漢医薬学総合研究所
和漢医薬学総合研究所で研究してみませんか?
和漢医薬学総合研究所(和漢研)は富山大学に附置された研究所で、現代の科学技術によって和漢薬をはじめとする伝統医学や伝統薬物を科学的に研究し、東洋と西洋の医薬学を融合することで新しい医薬学体系を構築することを使命としています。富山大学薬学部に進学すると3年生の研究室配属の際に和漢研の各研究領域を希望して配属されると各研究室で卒業研究が行えます。和漢研でどの様な研究が行われているかハイライトで紹介して、皆さんからの質問などあればお答えします。
12神経機能学領域(和漢研)
和漢薬から難病の薬を開発しよう
認知症、脊髄損傷、緑内障など、世界的に有効な治療薬が求められている神経の難病に対して、和漢薬(生薬や漢方薬)の研究によって、新しい薬を開発することを目指しています。動物モデルや単離細胞を使った研究によって、薬を探索し、なぜ効くのかを調べ、さらには人での研究も進めています。和漢薬研究だからこそできる、基礎研究と臨床研究を並行させる面白さを紹介します。
04申込方法
お問い合わせ先
※お問い合わせに対する回答や申し込み内容の確認などにおいて、本学からメールをお送りする場合がございますので、メールが受信されるよう、着信設定の変更をお願いします。
05アクセス
路線バス
富山大学杉谷キャンパスへは、富山駅から富山大学附属病院行きの路線バスが運行しています。当日は、平常の運行に加え、臨時バスを運行します。
車でお越しの場合
画像クリックで拡大します。
《正門からお越しの場合》
杉谷キャンパスへのアクセス
杉谷キャンパスへのアクセス方法は、以下のページをご覧ください。
06よくある質問
オープンキャンパスについて
- Q1
- 参加できるのは、高校生だけですか?
- A1
- 高校生のみ参加できます。
- Q2
- 申し込みしていなくても参加できますか?
- A2
- 完全予約制のため、参加申し込み専用サイトによる事前申し込みをお願いします。
- Q3
- 保護者や付き添い者も参加できますか?
- A3
- 参加者1名につき、同伴者として1名参加できます。
- Q4
- どのような服装で行けばよいですか?
- A4
- 服装は自由です。エアコンの具合によっては寒暖の差がありますので、体温調節しやすい服装でお越しください。
- Q5
- 車で行ってもよいですか?
- A5
- 自家用車による来学は可能です。当日は、無料駐車場を用意いたします。
- Q6
- 宿泊施設を紹介していただけますか?
- A6
- 宿泊のご案内はしておりません。下記ホームページをご参照の上、お問い合わせください。
富山市の観光公式サイト「富山市内のお宿」
- Q7
- 入試過去問題はもらえますか?
- A7
- 富山大学のウェブサイト上で過去3年分の入試過去問題を閲覧することができます。詳細は、下記ウェブサイトのページをご覧ください。
過去問題
- Q8
- 学食は利用できますか?
- A8
- 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、学食の利用はできません。なお、会場での他の食堂や売店も利用できません。キャンパス周辺に食事処やコンビニも少ないので、各自あらかじめご準備してください。
- Q9
- オープンキャンパスに参加できない場合、他の日に見学できますか?また、資料はいただけますか?
- A9
- 事前に医薬系学務課にお問い合わせください。
杉谷キャンパス 医薬系学務課 076-434-7138(平日9:00~17:00)
資料の郵送を希望される場合は、下記ウェブサイトをご参照のうえ、お申し込みください。
入試関連資料の請求
- Q10
- 急に当日欠席する場合や開始時間に遅れそうなときは、どうしたらよいですか?
- A10
- やむを得ず当日欠席することになった場合や遅刻しそうなときは、ご連絡ください。
富山大学杉谷キャンパス 076-434-2281(代表)
- Q11
- オープンキャンパスで忘れ物をしたのですが?
- A11
- 忘れ物がある場合は、担当者が保管いたします。お問い合わせ先にご確認ください。
杉谷キャンパス 医薬系学務課 076-434-7138
富山大学薬学部について
- Q1
- 薬学科と創薬科学科の違いについて教えてください。
- A1
- 薬学科は6年制で「くすり」をつかうスペシャリスト(薬剤師)を養成しています。創薬科学科は4年制で「くすり」を創るスペシャリスト(創薬研究者)を養成しています。いずれの学科でも、医療に貢献するという意識を強く持った、高度な人材養成を行なっています。
- Q2
- どのような研究室がありますか?
- A2
- 薬学部では、物理系、化学系、生物系、医薬品系、医療系の研究をおこなっている約20研究室があり、各分野間で相互連携した薬学研究を行なっています。さらに、和漢医薬学総合研究所では資源開発、病態制御、複雑系解析、未病、国際共同研究の各分野12研究室が連携して研究を行っています。詳しい研究内容は、薬学部ウェブサイトをご覧ください。
- Q3
- 大学に入学するまでに何を勉強しておいたら良いですか?
- A3
- 「くすり」を創り、理解し、正しく使うためには、物理学、化学、生物学などの広範で多様な学問分野を学ぶ必要があります。また、どのような分野で活躍するにしても、語学力が必要不可欠です。したがって、大学入学後の多様な勉学に備えて、入学までに化学、物理、生物、数学、英語、国語などの幅広い基礎学力を身につけて、苦手な科目を作らないように努めてください。
- Q4
- 富山大学薬学部の特徴は何ですか?
- A4
- 1、2年次には医学部生(医学科、看護学科)と合同で受ける授業がいくつかあり、他の医療系学生との交流ができます。例えば「医療学入門」という授業では、医学科生、看護学科生、薬学科生、創薬科学科生が混成したグループで議論する機会があり、他学科の学生の考えを聞くことができます。また、富山のくすりの歴史を学ぶことができる「富山のくすり学」や、富山県の製薬企業との連携による「製薬企業概論」などにより、「薬都とやま」を実感することができます。さらに、東西医療について学ぶ「東西医薬学」、和漢薬について学ぶ教育プログラム「和漢薬コース」が設置されるなど、富山大学薬学部ならではの魅力的な授業がたくさんあります。
- Q5
- 薬学部ではどのようなことを勉強するのですか?
- A5
- 薬学は、物理学、化学、生物学などの基礎学問が基盤となった上で、薬学独自の衛生化学、薬剤学、薬理学、薬物治療学を学んでいきます。薬学科では、病院や薬局での臨床実習もあります。1年次は教養教育科目や語学の授業が中心となりますが、2年次以降は薬学の専門的な分野について詳しく学びます。また、1~2年生までは様々な分野の実習があり、3年次以降は研究室に配属されて卒業研究も開始され、実験を行う機会が多くあります。
- Q6
- 薬学部は実習や試験・レポートなどでとても忙しく、自分の時間が持てないと聞いたことがあります。本当でしょうか?
- A6
- 薬学部では、国が定めたカリキュラムを網羅した上で大学独自の教育が実施されるため、多くの講義・演習・実習があって、理学部や工学部など、他の理系学部と比較すると忙しいかもしれません。しかし、薬学部学生の多くは、忙しい中でも時間を効率的に使い、勉学とサークルや部活動、アルバイトを両立させており、大学生生活を満喫しています。
- Q7
- 富山大学薬学部の学生は、富山県やその近隣出身者が多いですか?
- A7
- もちろん、富山県やその近隣の出身者が一定数いますが、入学生は全国から集まってきています。
キャンパスライフについて
- Q1
- どのような部活やサークルがありますか?
- A1
- 約50種類の運動部や文化部があり、学生は興味のある部活動にそれぞれ所属しています。中には2つ、3つの部活動を掛け持ちしている学生もいます。主に杉谷キャンパスで学んでいる医学科生、看護学科生、薬学部生が合同で活発に活動しています。また、五福キャンパスと合同で活動している部活動もあります。
- Q2
- 富山は住みやすいですか?
- A2
- 富山は四季がはっきりしており、海や山が近いことから海水浴やスキーといった季節のレジャーが楽しめます。また自然も豊かであり、のびのびと勉学に励むことができるのではないかと考えられます。
進路・就職先について
- Q1
- 創薬科学科卒業生の就職先はどのようなところがありますか?薬剤師免許をもっていないので、就職に不利でしょうか?
- A1
- 創薬科学科として学部を卒業した方は、そのまま製薬企業の製造部門等に就職する場合もありますが、ほとんどの卒業生は大学院に進学し、さらに高度な創薬科学を学びます。創薬科学科卒の大学院生(博士前期2年の課程)は製薬企業の研究・開発職などに就職しています。製薬企業等では、新入社員に薬剤師免許取得を必要要件としておらず、むしろ創薬研究を学んだ期間を重視しています。したがって、薬剤師免許を持っていないからといって、就職に不利になることはありません。
- Q2
- 薬学科卒業生は薬剤師以外にどのような職に就けますか?
- A2
- MRや開発職、生産技術職などとして製薬企業に就職する人や、薬事行政を担う公務員として就職する人もいます。製薬企業等の医薬品製造所では、管理薬剤師の配置が義務付けられています。また、保健所など薬事関係の行政職でも薬剤師が必須です。病院・薬局に限らず、薬剤師には幅広い活躍場所があります。
- Q3
- 製薬企業に就職する場合、薬学部と理学部で何か違いはありますか?
- A3
- 理学部は化学科や生物学科といったように専門的な内容に分かれ、専門分野を深く学びますが、薬学部は専門分野を限定せずに、化学、生物学を含む生命科学に関する幅広い知識を身に付けることができます。特に薬に特化した講義:薬剤学、薬理学、生薬学、薬物動態学、薬学経済学、薬物代謝学などを受講することができ、他学部出身者よりも数歩進んだ、くすりのスペシャリストを目指します。