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定年退職

(39年卒)横 山 春 江

昨年3月第一製薬を定年退職致しました。 早いものでもう1年が経ってしまいました。

現役時代に欲しいと思った自由時間はたっぷ りあるし、なによりもゆったりと過ごせる朝 食後の時間がいいですね。働く主婦の朝はほ んとうに忙しく、朝食の準備と後かたづけは 勿論のこと、洗濯物を干したりゴミ出し・身 繕い・お出かけ前のガス、電気等の安全点検 と短い時間の中で本当にバタバタと過ごして いましたが、今は家族を送り出した後、のん びりとお茶を飲みながら新聞を読んだりTVを みたり、出かける前にやっていた家事と掃除 を午前中に、買い物や外出を伴う用事は午後 にまとめてするようにしています。

朝日新聞水曜日朝刊連載の「仕上げの時、 助走の時」−シクスティーズの日々−(久田 恵)という記事をご覧になっている方も多い と思います。

連載の当初は、定年後の男性を 女性の側から見た記事が多く、それまで自分 なりのネットワークを築いて日中は趣味や地 域活動に楽しく過ごしてきた主婦がご主人の 定年に伴い、共通の趣味もなく会話もほとん どない気詰まり状態のまま、四六時中家の中 にいるご主人のため3度の食事の心配をしな ければならなくなり、主婦自身が出かけにく くなったり、気楽に友人を招いたり招かれた りすることができなくなったといういろいろ な不自由さと煩わしさが増した例などが書か れていましたが、最近は逆に定年を機に専門 性や経験・特技を活かして、あるいは全く新 しい発想でボランティア活動に飛び込んでい きいきと活動している男性の例が取り上げら れています。

定年後の問題は(1)健康(2)資産(3) 生き甲斐といわれていますが、私の場合一番 の問題は生き甲斐でした。

趣味は読書、旅行、 サッカー応援、家庭園芸、ウォーキングなど それなりにありますが、生き甲斐とは言えま せん。今でも生き甲斐探しの途中です。でも 女性の場合には男性に比べて家事に費やす時 間があるためか定年後の過ごし方については 心配しませんでした。

地域ネットワークはま だほとんど無い状態で、これからつくってい かなければなりませんが、中学、高校、大学、 会社時代の友人との交友に支えられて結構い ろいろ楽しい予定が入ってきます。この交友 がある限りまだ濡れ落ち葉になることはない でしょう。パートナーはまだ現役ですが、サ ッカー観戦という共通の趣味を今後も楽しん でいきたいと思っています。

 

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