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編集後記

富山薬窓会総会が3月8日に富山医科薬科大学で開催されるので首都圏支部代表として参加してきた。

当日は森会長の司会の下で議事の進行が行われた。 平成13年度の事業報告と決算報告が行われた後、14年度の事業計画と予算案の発表が学内常任理事の倉石先生からあった。来年度の事業の中で目新しいものが2つあった。

一つは薬学部入学直後の一年生を対象に薬学概論のセミナーを開催する企画である。 5月頃に1年生を一堂に集め、卒業生のなかで社会で活躍している人のなかから3名位講師として呼んで、薬学部卒業後の社会での活躍ぶりを披露して貰おうという企画である。最近は薬学部に目的意識をもたないで入ってくる人が多く、この企画で新入生が薬学を勉強する動機付けになればと考えて企画したと発表していた。大変面白い企画で、どうせなら私たちの仲間の中からも講師を派遣したいものだ。

もう一つの企画は、今年秋に薬学部創設110周年記念行事を開催するという企画である。この企画は総会で了承されたが、その時に支部と本部とのコミュニケーション不足が問題提起されていた。もっと、本部は支部の活動に関心を示すべきとの意見だった。

しかし、本部との連携を議論する前に、支部自体が今のような活動状況で良いのだろうかというのが私の気持ちである。首都圏支部は会員数約1000名。年会費を払ってくれる人が約250名。財政的に苦しいのは当たり前で、せめて5割の人が年会費を払ってくれるだけで、随分運営は楽になる。では、会員の意識を高めるにはどうしたら良いのだろうか。

総会の帰りに近畿支部の濱島支部長と出会い、近畿支部の現状を聞かせて頂いた。首都圏支部は近畿支部と比較すると残念ながら活動はやや鈍い。しかし、別れ際にいいことを一つ聞いた。とにかく駄目で元々という考えで会員に対し情報を発信しつづけることが大事だといっていた。今の時代、メールという格安の情報伝達手段があるので、これを使い情報を流しつづけることによりひとりでも多くの人が参加するように仕組んでいこうと思う。今後は近畿支部の情報も流してくれるとのことだったので、他支部の情報もどんどん流してみたい。

今年の総会(6月1日、大手町 サンケイプラザ)は話題提供者として(株)パソナ代表取締役社長 上田宗央さん(58回、46年卒業)をお呼びすることにした。薬学部を卒業した人は同じようなキャリアの人が多い中、上田さんのような方は珍しく、総会の時にどんな話が飛び出すか今から楽しみである。一人でも多くの人に参加してもらい、同窓の絆を深めたいと思っている。

(編集者 幹事長 { 47年卒 松本 茂外志)

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