参議院議員・薬剤師の本田顕子先生が来学され、令和4年度第1回富山大学学術研究部 薬学・和漢系 特別講演会を開催しました
2022年11月14日(月)、富山大学学術研究部 薬学・和漢系は、参議院議員で薬剤師の本田顕子先生を杉谷キャンパスにお迎えし、医薬イノベーションセンター日医工オーディトリアムにおいて、薬学部生、教員を対象とした特別講演会を開催し、約150人が参加しました。
本田先生は、現在、厚生労働大臣政務官、内閣府大臣政務官の要職を務められており、超ご多忙の毎日をお過ごしのなか、今回、この講演会のために東京から日帰りでいらしていただきました。
講演に先立ち、酒井秀紀薬学部長による開会挨拶、司会進行の薬学部薬物治療学研究室の新田淳美教授により、本田議員の略歴の紹介がありました。

講演は、『医療の担い手「薬剤師」~薬剤師に求められること~』と題し、薬剤師が医療法の改正により医療の担い手として法律に明記されるまでの歴史や、熊本地震等での自身の活動体験を通して感じた災害時における薬剤師の役割を述べられました。特に、非常時における連携は急に出来るものではなく、常時から信頼関係を築くコミュニケーションの重要性を説かれました。また、2020年の薬機法の改正により、これからの薬剤師は調剤のみではなく、医療、介護関係者との信頼のもとに連携し、地域において患者を長くフォローしていくために職能を発揮していくことが求められると述べられました。


質疑応答の後、酒井薬学部長から感謝状と早川芳弘和漢医薬学総合研究所所長から花束を贈呈しました。


細谷健一副学長より閉会の挨拶後、本田議員と学生による懇談会が開催され、薬学部生、院生ら15名が参加しました。学生からは、薬価の改定、災害時の衛生活動、かかりつけ薬局の意義、薬剤師の再教育などについて次々と質問が投げかけられ、それぞれに対し本田議員が丁寧に答えられました。本懇談会は、学生が現役の国会議員と直接対話することができ、薬剤師の役割について思いを新たにする貴重な機会となりました。

