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海外研修・留学

海外薬学演習

海外の大学、病院、薬局で学習し、国際感覚を身に付ける

海外薬学演習は、世界における日本の薬学の位置づけを理解するとともに、国際交流の推進や語学力の向上を目指すことを目的としています。海外薬学演習IとIIでは、それぞれ5日間以上、10日間以上の海外演習を行います。そのうち、南カリフォルニア大学(USC)薬学部での約2週間の臨床薬学研修では、USC教員による講義、病院見学、薬局見学などを通して、日本と米国(カリフォルニア州)の医療システムや調剤システムの違い、薬剤師の役割の違いなどを学び、臨床薬学関連の国際感覚を身に付けます。

南カリフォルニア大学臨床薬学研修に参加して

薬学科5年次生山内 唯

私は7月24日から8月4日までの2週間、南カリフォルニア大学臨床薬学研修に参加しました。南カリフォルニア大学はカリフォルニア州ロサンゼルスに位置する私立大学です。研修には日本、韓国、中国の3か国から計43名の学生が参加し、服薬指導やSOAPノートの確認、うつや不安障害に関する講義を受けました。どの講義においても学生の積極的な発言が求められ、日本との違いを実感しました。グループディスカッションでは、症例に適した治療薬について議論しました。異なる国の学生が意見を出し合うことで、疾患に対する理解が深まるだけでなく、国による医療の違いについても知ることができました。
薬局見学では、Keck Medical Center Plaza PharmacyやNorris Cancer Center、El Monte Pharmacyを訪問し、それぞれの薬局の特徴について学びました。薬剤師が医師の合意の範囲で処方権を持っている点やテクニシャンという調剤補佐が調剤を行う点、調剤の機械化が進んでいる点など、日本の薬局とは異なる点が多くみられました。また、薬局で5か国語に対応していたり、遠方に住む患者への薬の配達を行っていたりとアメリカ特有の工夫がなされていました。
研修中は他国の学生と積極的にコミュニケーションをとることで、韓国や中国の文化や薬学教育、学生生活についても知ることができました。薬学研修に参加し、積極的に発言する海外学生の学ぶ姿勢に刺激を受け、見習うべきであると感じました。アメリカの医療現場を実際に見たり、海外の薬学生と交流したりすることができ、大変貴重な経験ができました。

ニュージーランド短期英語研修プログラム

富山大学では毎年3月の1か月間、ニュージーランドのオークランド市にあるユニテック・インスティテュート・オブ・テクノロジーに短期英語研修に出かけています。前身の富山医科薬科大学時代の平成18(2006)年度に医学部・薬学部の学生を対象として開始された本プログラムも、今では富山大学全学部から20名を超える参加者が見られるまでに成長・発展してきました。参加者は世界各国出身の留学生と共に英語研修を行い、週末旅行や各自の興味ごとに施設訪問に参加するなど有意義な経験を重ねます。また、ホーム・ステイ先ではホスト・ファミリーと思い出に残る生活を送り、帰国後も長く連絡を取り続ける学生も少なくありません。

短期英語研修プログラムの詳細は、富山大学国際交流センター内のページをご覧ください。

留学生の受け入れ

本学大学院医学薬学教育部(薬学系)の、博士前期課程(薬科学専攻)、博士後期課程(薬科学専攻)、博士課程(薬学専攻)では、海外からの留学生を積極的に受け入れています。私費留学生、国費留学生、県費留学生、外国政府からの派遣学生などさまざまです。留学生は、講義を受講したり研究を行うだけでなく、日本人学生との交流を深めています。結果として留学生と日本人学生との間に国際的な相互理解が芽生えます。

日本への進学の夢をかなえて

博士後期2年次生RATNA DINI HARYUNI

I started my Ph. D studies, majoring Pharmaceutical sciences at University of Toyama in2017. Continuing my studies in Japan was my dream since long time ago. The advancement of science and technology as well as the support of adequate facilities became the reason for me to be excited to realize the dream. Prior to arriving in Japan, I was told that it would probably be difficult to adapt with Japanese people who are culturally different from my own culture as an Indonesian. In addition, the climate that has four different seasons in Japan could also potentially be a problem for me as a tropical person. Conversely, after arriving in Japan, it turned out that all my worrisome was not true. I found that Japanese people are so friendly, helpful, and highly appreciative to each other that it makes me feel as if I was in my own country. It does not take long time for me as a foreigner to adapt to this new environment. I feel fortunate to continue my studies here and feel proud to be a Toyama University’s student. I hope I can contribute to the research and development in this internationally respected university.

私は2017年に富山大学薬学部博士課程に入学し、研究を始めました。日本へ進学することは以前から私の夢でした。科学技術の進歩や高度な設備のサポートがとても魅力的でした。日本に来る前に、日本人とインドネシア人は異なる文化をもっているので戸惑うことになるかもしれないと言われました。また、日本には四つの季節があって、熱帯の国の者にとっては問題になるかもしれないとも言われました。しかし、実際に日本に来てからそのような問題は一切ありませんでした。日本人は大変親切であり、お互いに尊重しあうことがわかりました。そのため、私は自分の国にいるかのように感じています。私は新しい環境に慣れるまでにあまり時間はかかりませんでした。私はここに進学し、富山大学の学生であることを誇りに思っています。この国際的に評価されている大学の研究に貢献できることを願っています。

留学支援

富山大学 国際部留学支援課では、留学支援に関する業務、国際交流会館管理運営等を行っております。
詳細は、下記の大学ウェブサイトのページをご覧ください。