講義内容(2017年度)

1. 基礎生化学 I (2年次・前学期) {必修・1単位}

担当教官(分担)


田渕 明子
担当範囲:シグナル伝達機構、遺伝子演習、遺伝子発現調節、核酸の検出法と遺伝子組換え



2. 衛生科学 II (3年次・後学期) {必修・2単位}

担当教官(分担)

田渕 明子
担当範囲:生態系と化学物質、化学物質による食品汚染と病気

伊原 大輔

担当範囲:栄養素とビタミン、無機質、栄養と疾病


3. 専門英語I (3年次・前学期) {必修・1単位}

担当教官(分担)

田渕 明子



4. 生命情報科学 II (3年次・前学期) {選択・1単位}

担当教官(分担)

田渕 明子
担当範囲:発生の遺伝的プログラム、遺伝子導入と組み替え動物個体作製法、DNA変異と遺伝子疾患、遺伝的多型解析と遺伝子診断、遺伝子治療とゲノム創薬、細胞分化と再生医療、遺伝子クローニングとゲノム解析、細胞内情報伝達系、遺伝子演習



5. 先端分子薬学 (3年次・後学期) {選択・1単位}

担当教官(分担)

田渕 明子



6. 生物系実習(衛生化学実習)(3年次・前学期) {必修・1単位}

担当教官

田渕 明子
伊原 大輔


キーワード
食品、水、空気などの分析技術
遺伝子操作、形質転換、プラスミド、制限酵素、薬剤耐性化機構、微生物培養


薬学教育における必要性
1.衛生化学、公衆衛生学および環境衛生化学の授業科目を学習するに当たり、必要とされる実験技術を習得する。

2.環境衛生の領域で取り扱うことが多い環境汚染指標物質などの試験分析技術を習得する。また、食中毒菌同定へ応用されている遺伝子操作や大腸菌の薬剤耐性化の実験を行い、分子生物学実験の基礎を習得する。


3.この実習により、飲食物、水道水、汚濁水などの複雑な組成や成分を含有する試料について、目的成分を分離・測定し、衛生的観点から結果を評価する技能を養うことが出来る。また、遺伝子操作の基礎や菌の薬剤耐性化機構を学ぶことにより、遺伝子操作が最近の感染菌の同定、医療技術や診断、組換え食品にどのように応用されているのかを理解する手助けとなる。


授業の概要
衛生化学、公衆衛生学、環境衛生化学に関連した次の項目を主題に配分し、一方、受講者を1グループ約50人の2グループに組分けして、4日間で順次実習する。第1日目は実習内容の説明後、実習に使用する器具を整備し、必要な試薬を調製する。第9日目は主に実習で使用した器具、試薬の整理。


1)飲料水のアンモニア性窒素、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素、および硬度の測定
2)下水、排水の化学的酸素要求量および生物化学的酸素要求量の測定
3)組み換えプラスミドDNA(環状遺伝子)による大腸菌の形質転換
4)形質転換株の観察、培養と形質転換効率の計測
5)形質転換株からのプラスミドDNA調製と制限酵素切断、電気泳動
6)PCRによる遺伝子増幅の原理と目的遺伝子の検出
7)蛍光シークエンサーによる塩基配列の決定

教科書・参考書
実験方法などを詳細に記載したプリントを配布する。

7. その他
  遺伝子応用分析学特論
  医薬品薬効動態学実習


担当教官(分担)


田渕 明子