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薬学部シンボルツリー

楓フウ

シンボルツリー「楓(ふう)」誕生の背景

現在、薬学部附属薬用植物園に植えられている「楓(ふう)」の木は、戦前の富山薬学専門学校時代に当時の富山市奥田の敷地内にあったとされ、旧富山大学時代を経て、現在に至る歴史を有しております。
1945 年の富山大空襲により、富山薬学専門学校は焼失しましたが、楓の木は奇跡的に生き残りました。
その戦火に耐え薬学部の歴史と共に歩んできた「楓」から、取り木技術により得たクローン木を「薬学部のシンボルツリー」として、薬学部研究棟玄関前に植樹することとしました。
「楓」には、戦火に耐えて生き延びてきた、困難に負けないたくましさと強運が備わっています。その強く成長する姿に薬学部の教育・研究が一層発展していくよう思いを重ねました。

薬用植物園の「楓」のクローン木
戦火にも耐えた樹齢100年を超える楓(写真中央;薬用植物園)

シンボルツリーに込めた思い

令和元年11月28日、薬学部研究棟正面玄関の前庭にて、薬学部のシンボルツリー「楓(ふう)」の記念植樹式が行われました。薬学部教職員及び学生、薬学部附属薬用植物園の職員が楓の成長を願って順に土を盛りました。
楓は、現在、薬学部の前身である富山薬学専門学校の門柱とともに、薬学部の今後を見守っています。

(ふう)

学名:
Liquidambar formosana
マンサク科、フウ属の落葉高木
原産地:
台湾、中国
利用部位:
樹脂(楓香脂)、果実(路路通)
樹脂に独特の香りがあり、中国では薬用や香料に利用される。
応用:
気管支炎、皮膚疾患、香料、鎮痛、利尿
成分:
cinnamic alcohol, cinnamic acid, l-borneol
特徴:
高さ20mほどに育つ。春に花が咲き、秋に紅葉し、実が成る。
樹形や紅葉が美しく、街路樹や公園樹に利用される。