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薬学部長あいさつ

富山大学 薬学部長

松谷 裕二

くすりの富山から
「薬師」を目指そう

富山大学 薬学部長

松谷 裕二

富山県は、南北に長く伸びる日本列島の中央付近に位置し、北陸新幹線や空港、高速道路が整備され、関東や関西へのアクセスが良い立地となっています。また、3000メートル級の立山連峰から水深1000メートル超の富山湾まで、上下に変化に富んだ地形を有し、豊かな自然に恵まれています。このような富山において、300年以上にわたる薬の伝統と歴史が刻まれてきました。売薬さんや配置薬業の歴史、そして製薬関連企業をはじめとする様々な薬業が集積していることから、「くすりの富山」の名前は全国区となっています。

富山大学薬学部は、そのような富山県における唯一の国立大薬学部であり、社会的リーダーとして薬学関連分野の第一線で活躍できる、高度な人材養成と輩出を行ってきています。6年制の薬学科においては、高度な医療に対応できる先駆的薬剤師の育成を行い、4年制の創薬科学科においては、新薬や製剤開発に関わることができる先端創薬研究者の育成を行っています。いずれの学科でも、臨床現場を強く意識した“医薬密接連携型”の人材養成に、重きを置いています。

薬学部がある杉谷キャンパスは、医学部(医学科、看護学科)、附属病院、和漢医薬学総合研究所といった、医薬系の学部、学科、施設が集中した医療系キャンパスであり、医療人養成教育を実施するにあたり、医・看・薬の連携を取りやすい立地となっています。このようなロケーションメリットを活かした、医・看・薬の合同講義や合同研修も実施されており、他職種連携を意識した医療人マインドの醸成が行われています。また、2000種もの薬用植物を保有する薬学部附属薬用植物園や、薬学研究資料館、民族薬物資料館がキャンパス内に配置され、本キャンパスの特徴である、和漢薬を含めた東西医薬学に関する教育研究が推進されています。

薬学部が掲げるスローガン、「崇き連峰 薬師への挑戦」にある立山連峰と薬師岳は、杉谷キャンパスからも望むことができます。薬学部では、そのような雄大な景色を眺めながら、「薬のプロフェッショナル(薬師)」を目指して努力する方々を、心よりお待ちしています。